cezafagottreed

Fagott Firststep

リードの基本3 先端と根本のバランス

 ヨーロッパにおけるリードの性格の地域性は興味深くまた多様です。一昔前のドイツやオーストリアでは根本を中心に削られ、強く重いリードが多くありましたし、ハンガリーやチェコなどでは、逆に先端を極端に薄くしたリードが多く見られました。それぞれに性格が異なりますが、現代においてはその違いが徐々になくなってきているようです。
 リードの厚みの基本的なバランスについて考えます。

図2
リードを3つに分けます

 図2の様に分割して違いを見ていきます。YZに対してXをより薄くする事で、響きに高い倍音が多く含まれ、軽く華やかな印象になります。逆にXYに対してZをより薄くすると、響きに低い倍音が多く含まれ、重くふくよかな印象になります。

 リードの基本的な強さはYの厚みに大きく影響され、奏者によって最も違いの大きな部分と言えます。基本的にY部が厚い程息が多く入り、唇の負担が増えます。息のスピードを速くすると、急激に口腔内とリード内の気圧差が大きくなり空気がよりリード内に入ろうとしますが、Y部の張り(厚み)が弱いとその圧力の差に耐えきれず、所謂「つまった」状態になります。協奏曲などソロを演奏する場合は、様々な息を使い分ける事で表現を豊かにしていきますので、ある程度息のスピードが速い状態でも対応出来るだけの張りが必要になります。しかし厚すぎてしまうと常に口腔内とリード内の気圧差を大きく保つ必要があり、コントロールが出来なくなってしまします。所謂「強すぎる」リードです。

 逆にオーケストラで演奏する場合、Y部を薄めにする事が大きな助けになります。例えばワーグナーを4時間の間唇を絞め続けながら演奏しなければならない場合、Y部を薄くする事によって解決出来ます。またソロにおいても、ゆっくりした息で柔らかい音楽を表現するには、「息の支え」も勿論重要ですが、ある程度Y部が薄くなっている事が大切です。

 その強弱の感じ方や好みは、奏者の体型や奏法によって変わってきます。基本的なリードの状態をより自身の好みに近づける為には、先ずYに対してアプローチするのが効果的と考えられます。

Fagott Firststep - Index

Reed and Music

2つの観点から考えます
「リードと音楽」へ
ご購入

楽器店にてお買い求めいただけます。

お取扱い楽器店

© 2018 Ceza Fagott Reed. All rights reserved.