Reed and Music
ある海外オーケストラが日本に演奏旅行に来たおり、ファゴット奏者が気候の違いで状態が変わってしまった
リードに困り、一人ホテルの部屋に籠もって獅子奮迅、といったエピソードは皆様もご存じかも知れません。
では彼はいったい、どの曲のどの箇所がどう気になって、どんな状態のリードのどの部分を、どうしたのか?
この連載では実際の曲を題材に、音楽家としての音楽に対するアプローチと、奏者としてのファゴットの演奏という
2つの観点から、リードについて考えていきたいと思います。(「序文にかえて」より)